セミナー概要:
開催日:2017年12月14日 @株式会社オムニバス
セミナー内容:「動画で振り返る 2017年〜クリエイター&マーケターの視点で語るあの動画のすごいところ〜」
登壇者:モバーシャル株式会社 取締役CMO 山下 悟郎
写真中央:モバーシャル株式会社 取締役CMO 山下悟郎氏 右:弊社クリエイティブ事業部 高山佳之
2017年の動画広告市場の変化
今年も動画広告市場は急成長を続け、視聴者の動画受容性は高まる一方で、そのチャネルとなるデバイス・メディアはスマートフォントラフィックの増大とともにますます多様化・複雑化してきました。このような環境変化を踏まえて今年の動画広告市場を振り返ってみますと、フォーマットによる制限がより小さくなった結果クリエイティブの自由度が相対的に増し「広告効果の最大変数」として重要視される傾向が出ています。
株式会社オムニバスでは、スポンサード型ネイティブ動画広告を配信するプラットフォーム「VISM」によって幅広い企業の動画コンテンツをユーザーフレンドリーに配信する仕組みを提供する他、今回ご登壇頂いた動画制作のエキスパート、モバーシャル株式会社とも合弁会社「グラダーズ株式会社」を2016年に設立しています。クリエイティブとアドテクノロジーの双方を活用したWEB動画マーケティング施策は今後ますます増えてくると思われます。
テクノロジーとクリエイティブの掛け合わせ
ゲスト登壇者のモバーシャル株式会社 山下氏はサントリーチューハイ「明日のレモンサワー」のWebCMを例に出し、アドテクノロジーによる高度な配信ターゲティングをクリエイティブと掛け合わせることでのインパクトや訴求力について語られました。またこの傾向を受けて、来年2018年以降にはパーソナライズド動画などより本格的なクリエイティブへのテクノロジー活用が進むだろうと予測。
また動画が見られる環境(チャネル)の基本が今やデジタル・SNSが中心となってきていることを考慮し、演出方法やカメラワーク、企画の引き出しまで、今現在ユーザーに受け入れられている・人気があるWebコンテンツを参考にするなど、マーケター・クリエイターに関わらず今人気のあるコンテンツに対してアンテナを張ることの重要性を話されました。
全ての人を納得させる難しさ
一方でクリエイティブ表現としての広告ならではの問題として「炎上」というテーマについても取り上げられました。弊社オムニバスのクリエイティブチーム 高山からは広告も「表現」である以上すべての人に同等に正しくメッセージを届けることの難しさを指摘。
今年8月頃に牛乳石鹸 Web CM 「さ、洗い流そ。」がユーザーによって異なる解釈をされ賛否両論を招く結果となったことを例に、今後Web動画広告でもこのような余韻を残した表現方法が増えてくるのではないかとお話しました。
写真左:弊社クリエイティブ事業部 高山佳之 右:モバーシャル株式会社 取締役CMO 山下悟郎氏
動画広告の2017年を振り返る
本セミナーでは、2017年に話題となった様々な動画を振り返りました。クリエイターとマーケターという2つの視点でみることで、ひとつのコンテンツからも複数の気付きや発見を得ることができると同時に、人気となった動画の完成度の高さ、訴求力の強さを再認識しました。
オムニバスではデジタル広告の配信のみならず、社内で独自のクリエイティブチームを編成する他、動画制作エキスパートのモバーシャル株式会社と合弁会社を設立するなど、今後「クリエイティブ」の面からもより充実した動画広告サービスを提供できるよう、精進していきます。
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ゲストご紹介:
モバーシャル株式会社 取締役CMO 山下悟郎
デジタル領域の映像企画制作を得意とするプロダクション、モバーシャルにおいて、Web 動画黎明期より映像プロモーション企画・コンテンツ設計を担当。2014年、株式会社メンバーズと動画の企画、設計、運用、効果検証など、オンラインビデオの領域に特化した動画マーケティング支援会社・株式会社 MOVAAA を設立。
【講師実績】宣伝会議/デジタルハリウッド大学/バンタンデザイン研究所 etc
【執筆実績】デジタルマーケティング年鑑/WebDesigning/宣伝会議/販促会議/マイナビクリエイティブ etc