【セミナーレポート】ポケモンGOで過熱中!~ロケーションベース広告の今~
乗換検索、飲食店検索、SNS、ゲームと、私たちが日頃よく使うアプリの中で、
ユーザーの位置情報を取得するタイプのものが増えて来ています。
そのようなアプリや3rdパーティからの位置情報データを、より付加価値の高い情報として広告枠の入札取引に組み込んだロケーションベース広告に注目が集まっています。
今回は、ロケーションマーケティングサービスを提供するxAdジャパン様より、カントリーマネージャーの安里勇吾氏をお招きし、
モバイルデバイスから位置情報を取得した最適な広告配信についてお話頂くセミナーを開催致しました。
(開催日:2016年9月28日 @中目黒 オムニバス本社 )
アジェンダ
- なぜ「ロケーション」が重要なのか
- 「ロケーション」の粒度を知る
- ロケーションに関するテクノロジー
- ロケーションプランニング
なぜ「ロケーション」が重要なのか
なぜ「ロケーション」がかつて無いほど注目をされているのか。
ある調査によると、消費者の購買行動の約90%は今でも実店舗などのオフラインの現場で行われているそうです。
Googleの検索連動型広告に代表されるデジタル広告では、消費者の「購買意欲」 = intent を掴むことが重要でした。
しかし検索行動やネット上での情報閲覧が増加・常態化したことにより「検索」や「ページビュー」の重要性は
相対的に低下傾向にある一方で、リアルな場で「そこに居ること(移動すること)」を求められるロケーションデータは
より強く消費者の行動や意図に関連づけられると言えるでしょう。
また Location is Emotional = 例えば飲食店で二次会のお店を模索中の時、
外出先の場所では景色や匂いなど体験に関連した様々感覚が作用しており、
より Emotional(感情的)でMemorable(記憶的)な広告を打てることも特徴と言えます。
「ロケーションの粒度」を知る
ロケーションデータにもその精度や取得方法によってタイプが分かれ、それぞれ広告やマーケティング活動に活用できる意味合いが異なってきます。
緯度経度情報:
GPSから取得することが出来るもっとも高精度なデータで、約半径12cmの範囲まで絞り込むことが出来ます。
町丁目(ちょうちょうめい):
行政区画の最小単位。例えば目黒区東山1丁目と2丁目など。面積にして約2km平方ほど、人口では100〜400人程度のグループに相当します。こちらも、取得するにはGPSデータが必要です。
郵便番号:
これ以上の粒度であれば、GPSのみならずIPアドレスでも変換・取得することが可能です(※正確性100%ではない)。
しかし、例えば最も精度の高いGPSを用いた位置情報データを大量に保持したとしても、それらを意味のある(ビット)リクエストに変換するためにはその緯度経度地点のコンテキストを理解するためのPOI(Point of interest)データ、も必要になります。
ロケーションに関するテクノロジー
位置情報の特徴のひとつである訪問測定についても、いくつかの測定方法に分かれます。
ビーコン:
精度が高く、アプリが入っているモバイル端末であれば半径約20mほどの範囲をカバーできる。反面、測定器の設置などオペレーションコストが高い。
ジオフェンス:
ある緯度経度を中心点に、半径○m~kmなどで範囲を設定する。来店計測などまで行うほどの精度を求めるには、調整が必要になる事も。
ブループリント:
xAdの独自技術を利用し、主要な場所や関心の高い場所の周辺に地理的境界線を自動生成する。例えば巨大なショッピングモールであれば建物本体から駐車場まで、画像認識によって区分化する。
ロケーションプランニング
ロケーションデータやその分析が広まることによって、今後は「ロケーションプランニング」とも言うべき
リアルな消費者行動に根付いたプランニングがデジタル広告の世界でも本格的に登場するのではないでしょうか。
例えば化粧品の販売促進にドラッグストアをターゲティングする、というような施策や、
幼稚園や保育園の周辺など、潜在的なターゲット層の行動範囲に広告を配信するなどです。
これらプランニング領域は機械やテクノロジーでは及ばない「マーケター」の価値を発揮できるフィールドだと言えます。
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